東京都文京区
小石川 5-1

レストランの空気感は、ひとつの仕事だけでは決まりません。客が座る空間、宣伝に使う料理写真、メニューのグラフィック。ふつうは別々に扱われるものが、同時に効いてきます。内装デザイナー、フォトグラファー、グラフィックスタジオがそれぞれに手がければ、トーンはばらけます。来店したお客様はその違和感を説明できませんが、まとまっていないことは伝わります。
空間、料理写真、印刷物の3つを、同じトーンで揃えることにしました。照明は低く、素材の質感を残す。この基準を、内装にも、撮影にも、印刷物にも当てはめています。
内装は、木のカウンターと長テーブル、近い席の間隔、手元だけを照らす低い照明で組みました。
料理写真も、店内と同じ色味と暗さで撮っています。影を残した構成、食材を持つ手元、暗い背景に置いた8寸の器。メニューなどの印刷物も、同じトーンで仕上げました。
店はその後、ミシュランの1つ星を獲得しました。