東京都文京区
小石川 5-1

よくできた作品を並べるだけでは、展示は成立しません。ガラス作品群が、ひとつのまとまりとして成立させる。その体験を設計する仕事です。スパイラルのアトリウムには、平らな壁も、中立な背景もありません。螺旋スロープが、すべての作品を四方から、異なる高さで、動く人の流れのなかに置きます。
着想は行灯から。光を見るのではなく、面を透かして読む。そこから素材の論理が決まります。リブガラスとハーフミラーガラスは、同じ光源から異なる振る舞いをします。一方は拡散し、反復する。もう一方は、部屋そのものを返す。どの振る舞いを、どこに、どのスケールで置くか。判断の単位は、オブジェクトごとではなく空間全体です。
全作品を通じたデザイン協業。素材と光の方向づけ、各シリーズの仕上がり、作品とアトリウムの関係。着想から、実際に仕上がったものまで。