東京都文京区
小石川 5-1

競合の多いカテゴリーで、新しいブランドをゼロから立ち上げるには何が要るか。寄せ集めに見える製品が市場に溢れています。ロゴは上質でも内装とつながらず、EC 体験がブランドから離れている。求められたのは、既存の発想を装飾することではありませんでした。棚、部屋、香り、インターフェース。顧客が触れるすべてを貫き、価格を支えられるだけ強い思想をつくることでした。
このブランドは、部品から組み立てるものではなく、ひとつの思想から生み出すものだと判断しました。ロゴやボトルより先に決めたのは、たったひとつのフレームワークです。素/充。以降のすべての選択が、ひとつの問いの検証になりました。これは素/充を運ぶか、薄めるか。香りも、パッケージも、空間も、画面も、別々の趣味の集積ではなく、同じ基準に答えるものになりました。
ブランドを土台から構築しました。まず考え方を決めます。ポジショニング、名前、素/充。それを各レイヤーへぶれなく通しました。調香師 和泉侃とのオリジナル香料シリーズ全5種(Taikan/Michiru/Shin Kokyu/Hanayagi/Sosei)、環境負荷を抑えたパッケージの体系、雑誌水準に仕上げたプロダクト写真、スパの空気感とファサード。ウェブサイトは設計と実装の両方を担いました。縦組みで動く日本語タイポグラフィと静かなイメージが、ブランドの静けさをインターフェースへ運び、購入まで導きます。